コンタクトプローブは、バッテリーセルや制御基板などの検査工程において、確実な接触を実現し、不良の検出精度や測定の再現性に大きく影響します。接触不良やばらつきを防ぐことで、部品の信頼性向上はもちろん、検査工程全体の安定稼働にも貢献する重要な要素です。
この記事では、自動車業界におけるコンタクトプローブの主な活用シーンや、業界向け製品を展開する企業の特徴について紹介します。
EV向けリチウムイオンバッテリーでは、セル1本ごとのmΩ単位の抵抗測定や開放電圧の確認が品質管理の要です。しかし、接触不良による数値のバラつきが歩留まり低下を招き、判定ミスのリスクも高まります。
センスピンとフォースピンを一体化した同軸構造のプローブを使用することで、測定誤差を最小限に抑え、製品選別の精度向上と不良流出の抑制が可能に。特に量産ラインでは再測定工数の削減効果も大きくなります。
車載バッテリーモジュール検査では、50~100A以上の大電流を流して抵抗値を測定する工程があります。この際、スプリングを電流が通る構造だと接触部の発熱や摩耗でスプリングが焼損し、定期的な部品交換が避けられません。
ストレートプランジャー構造の大電流対応プローブを使えば、電流がスプリングを通らずに流れるため、発熱トラブルを防止し、安定した通電と長寿命化を両立できます。
検査頻度の高いEV工場では、ダウンタイム削減やメンテナンス負担の軽減に効果的です。
電池製造の後工程では、セルやパックに対して直流抵抗・交流抵抗・開放電圧など複数の項目を1台の設備で連続測定する必要があります。
従来は配線の切り替えや複数のプローブの併用が必要でしたが、センス信号とフォース信号を1本化した同軸プローブを使えば、1回の接触で複数測定が同時に可能。
ライン設計もシンプルになり、タクトタイムの短縮・自動化対応・作業者の負担軽減を実現できます。特に省人化を進めたい工場に適しています。
大電流測定や高温環境下での使用に対応した多様なコンタクトプローブを取り扱っています。 自動車のパワートレインや制御基板の検査に適しており、最大連続300A、パルス通電では1,500Aに対応する高性能モデルも用意。
振動や熱膨張による抜け落ちを防ぐネジ固定式や、300μm以下の狭小ピッチへの対応など、車載用途に適した設計が特長です。
自動車向けの高周波通信コネクタ(FAKRA、HFM、H-MTD、HSDなど)に適した専用プローブをラインナップしています。
6~14GHzの周波数帯をカバーし、Wobble機能やフランジ付き構造によって振動や位置ズレの影響を受けにくく、車載通信における信号品質の安定性を確保できます。
コネクタの形状や規格ごとに適切な設計が揃っており、ADASやIVIシステムといった高周波領域の評価に幅広く活用されています。接続端子やケーブルも含めた一括提供も可能です。
自動車向けの半導体デバイス検査やECU基板検査に対応した特殊プローブを提供しています。
110μmピッチ対応のファインピッチ用やφ0.15mmのケルビン構造、高耐熱175℃のHOTPINなど、車載用途に求められる高精度・高耐久性に対応。
標準プローブも多数用意されており、コストと納期の両立が可能です。ICソケットや治具との組み合わせも提案でき、総合的なサポートを行っています。
自動車分野の検査では、使用するコンタクトプローブの選定が製品品質や検査効率に大きく影響します。性能要件に合わないプローブを使用すれば、歩留まりや工程の安定性に悪影響を及ぼしかねません。
当メディアでは、「設計変更や特注対応の相談をしたい」「価格を抑えた製品に入れ替えたい」「異物付着による摩耗や不良を改善したい」といった、現場の具体的な課題に対応可能なプローブメーカーをご紹介しています。
自社の目的や検査工程に合った最適なプローブ選定に、ぜひお役立てください。
